BABYMETALは「終わる」

21世紀に入ってから、ポピュラー音楽の世界は「終わらない日常」のような世界になっている。

思春期に聞いた曲の歌い手が、現役で当たり前の世界だ。さらに、AKB的に入れ替え性で芸能人個人の存在が希薄化する「女の子集団」が増えた。Perfumeもまだやっている。

なんとなくブックマークしておいたTMNのことを書いているブログを読んでいて、小室さん作曲の「TOO SHY SHY BOY」を思い出して、YOUTUBEで検索してみた。

これは投稿者のRemixと思われるけど、やっぱいい曲だし、観月の声もいい。

小室さんは、あんな形で引退しちゃったけど、原因はともかく引退してもらってよかったと思ってる。時間の経過が欲しいのだ。曲を聴いたとき、リアルにその曲を聴いた時代の感覚が甦って欲しい。あの、プールの上で小室さんが歌う「TOO SHY SHY BOY」聞いたときの、バブルっぽい感覚のように。

なんとなく、前に好きだったアーティストを、聞き続ける。聞かなくなっていても、たまに何かで見かけて、「ああ、まだやってるんだ」と思う。少し安心する。何かに。

80年代の曲のいいところは、時間の経過や何かの終わり(まあ、日本の曲なので恋愛しかないわけだが(笑))を感じさせてくれることだと思う。

21世紀でも、西野カナなんかが失恋の曲やっているのかもしれないけど、なんか違うんだよね。聞きもせずにいうけど(笑)聞き手か作り手に「いつまでも続く若者である私」を望む気持ちがあるんじゃないかと思う。

同じ状態が延々と続くと、人間はだんだん鈍くなるというか、所在無い感覚を持つようになる。「こういう気分でありたい」の「こう」に依存していて、常に「そう」であるように演技することになる。

現代は、切断が必要とされている。世界の変わり目には切断面が現れる。

だから、おそらくBABYMETALはちゃんと終わる。

あのダンスは中距離走レベルで肉体的にキツイから、何歳まででも続けられないというのもあるけれど、あのプロジェクトは、現代の世界に必要なことを濃縮してやっているから。最後にBABYMETALを終えることで、世界にいまいちばん必要な「終わること」をもたらすんじゃないかな。

「ああ、今年もゆいちゃんがいるから大丈夫」と、安心してなんとなく働いて、年金ももらえない老人になっていく。そうはさせてくれないと思う(笑)

終わりは始まり。武士道とは死ぬことと見つけたり。

終わることで、BABYMETALのフォロワーというのはありえないけれど、ニュータイプのアーティストが多く現れてくるんじゃないだろうか。

たぶん、あと3年くらいだろうか。長くて5年か。それを意識して、ファンの立場を楽しんで行こうと思う。

ベビメタでオワリといえば、THE ONEですよね。終わることはTHE ONEへの道だから、いいことなのさ。

 

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