「この世界の片隅に」はVR作品

はい、絶賛拡大上映中の映画「この世界の片隅に」を見てまいりました。とてもよい作品と思いますが、ネットをざっと漁ってもほぼ絶賛しかない現状について、日ごろの問題意識と重なる部分も多かったです。

私は、この映画のプラスの価値は「VR」だと思います。本当に細かいところまで描写され動く人物や背景で、昭和10年代、それも「生活」を疑似体験できてしまうところです。戦闘とか化け物に襲われるとか冒険するとかでなく「生活」なところが味噌で、VRで攻める市場としては実はこれって盲点なんじゃないかと。「ロシアの冬の生活」とか、「オーストリアの湖畔の生活」とか、「共産党幹部の贅沢な生活」なんかを体験するわけです。

ロシアの冬の生活
こういうなにげない生活シーンを体験したくないですか?

「この世界の片隅に」は、「君の名は。」と同様日本得意のCGと手書きの合わせ技で、これがVRの没入間にはかなり有効。フルCGだと、嘘くささが増すでしょう。かなり肌までしっくり来る昭和10年代の地方生活を体験できました。

なんというか、実際に自分が体験したはずのない類いの生活感、例えばそばで女性二人が髪をとかし合ってるとか、そういうのもなぜかデジャブ感を伴って感じてしまう、あの没入間はとてもよかったです。もちろん、実際に味わったことのある感覚(土手にいるときとか)も没入することができました。

でもこれって、「3丁目の夕日」もそうだったんですかね?見てないんだけど。あれもCG使ってますよね?「3丁目」は、現状の日本を無視した現実逃避みたいにいわれることも多いですが、「この世界」はどうか。私は、現実逃避をたぶんに含みつつ、今後の社会の可能性も見せたと考えてます。

この世界の片隅に
この世界の片隅に
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3丁目の夕日

なんとなく、「3丁目」の方はドリフのセットのようにも見える(東村山・・・)。個人的には「この世界」のほうが素直に入り込めるように思うんだけど。

次回に続く。

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