BABYMETAL / 日本の深層心理をリニューアルする

磔状態のSU-METAL

SU-METAL-CROSS

 

日本的精神の中に、自分を犠牲にして何かを達成する尊さのようなものがあると思う。

ユング派精神科医の河合隼雄の本を読むと、日本の民話の分析の話が出てくる。その中にあった話で、「『若い女性がただ単に不幸に死んでいきました』という話が日本の民話にはあるが、これは世界の中でも特異なものだ」ってのがあった。美しい女性が悲しい顔をしているとドキッとするアレですけど、これは日本人の心に昔から住んでた意識なんですね。

「ただ単に不幸になりました」ってのは犠牲ですらない無常観。自己犠牲の話で泣くのも無常さを嘆くのも、同じものを感じていると思う。マンガやアニメで泣かせるシーンに流れる共通の精神性ってのは、大元はそれなんだろうね。演歌なんかの泣きのメロディもそうだろう。

自分がよく聞くPerfumeやベビメタは、完全に日本人の精神の深層から屹立したもの。彼女らから感じる一種異様なストイックさ、ともすれば自己犠牲の果てに滅んでしまいそうな危うさは、現状のSU-METALから感じることがあり、Perfumeも以前そう感じさせる時期があったように思う。

ベビメタの場合は、両サイドのユイとモアが真逆といえるような存在として、スーが燃えて流れ星になって消えていく世界観を防いでいる。Perfumeは、なんだろう?曲が平和な女子的世界観をふんだんに盛り込んだテクノポップだから、それで中和された?まあ、世間で認知が進んだから、安定した存在になれたというのも大きいか。

マイナーな水中ニーソも、わかりづらいけれど日本的意識に由来する。水中ニーソの作者の古賀さんがTwitterでいってたことがとっても興味深い。いわく、「儚げな女の子が超絶スキルを発揮しているシーンが好き」。えっ?!と思ったw 私も子供の頃からそういうのが大好きだから。やっぱりああいうものを作る人は、そうなんだとw。「ただ単に若い女性が不幸に死んでいきました」の日本民話の後継者なんだ。

ただ、私の中の儚げ少女はスキル発動後死ぬんだけれど、古賀さんにリプ頂いたところ彼の中の子は死なないんだそうだ。つまり、日本の古層心理の克服した姿なわけだ水中ニーソは!

 

いったんまとめる。

  1. Perfumeやベビメタ、水中ニーソは日本人の深層の美意識・価値観が屹立したもの。
  2. 日本人の深層心理には自己犠牲や諦観(あるいは無常観)のようなものが潜んでいて、それを尊んでいる。
  3. 既に海外にまで進出しているPerfumeやベビメタは、特攻隊のように何かの犠牲になっていない。
  4. これらは、日本人の深層心理をリニューアルする存在である。

ベビメタは大人の企画の犠牲になっているという人もいるけれど、私はそうは感じない。他に彼女らがもっと生きるやり方があるとは思えない。まあ、被搾取系のアイドルはいますけどね・・・誰とはいわんけど。

これは、ニュータイプの日本精神の先駆けですよ。脳内の儚げ少女を殺してしまう私は、このままではオールドタイプだ。現在すごく詰んでる日本だが、その可能性はしっかり日本人の精神の深層の中にあるのだ。

 

水中ニーソも早く海外で人気が出ますように。まずは台湾は手中にしたそうですね。

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