ヴィレよりネルフに入りたいよね?

エヴァQで対立する二つの組織、WILLEとNERV。昔のように感想をネットのあちこちで読まなくなってしまったんだが、NERV=悪の組織、WILLE=「たくましい」女性の率いる正義の組織というような感想が一般的じゃなかろうか。

男と同じような態度を取る女性キャラ → たくましい女性陣という感想を持つという心理に、どうも女性コンプレックスを感じる。今の日本が、徹底的に男性性を失っていることの表れだと思うし、その代わりに女性が男のように振舞うことを賛美するというのが、また終わってるなあと思う次第。

まだQは一回しか見ていないので、よく理解していないところもあるから、特にゲンドウがフォースインパクト・ファイナルインパクトを起こしてどうしたいのか分からない。だけど、こう思えて仕方ない。

WILLE : 現状維持派
NERV : 改革派というほど格好よくはないが、世界を変えるべく行動している組織

ニア・サードインパクトを起こしたシンジに対するあのヴィレの連中の大人気ない態度に、ヒリヒリした気持ちにさせられていたところ、場面がNERVに移った瞬間に思い切りホッとした。静かだし、綾波クローンはあんなだけど。冬月爺さんは語ってくれるしさ。

リツコがヴンダーを「まさに希望の船ね」といっていたけれど、そもそもその希望が何なのか分からないんだよね。あそこまで変わった世界で、フォース・ファイナルインパクトを防いでどうしようというのだろう?あのヴンダーの余裕の無さ過ぎる雰囲気は、「ブラック企業?」と感じさせた。そこが嫌で逃げた先は静かで、カヲル君がいたりして和むしさ。東京から地方に旅行に行くと感じる安堵だったんだが。

あの静寂と、カヲル君とシンジ二人の純粋な友情。ここから生まれる世界の方が、余裕ない大人たちによる現状維持よりいいじゃない(笑)

WILLE=賞味期限が過ぎた東京中心の国家機構をピリピリしながら維持しようとしている守旧派と考えると・・・予想される大地震をサードインパクトとも捉えられ、自身が大嫌いな自分はブルって来たのでこの辺で!早く東京から逃げますよ!

エヴァにはオタクを終わらせて欲しい

自分は、新劇Qはあと2回は見ようと思っています。だけど、

序破Qの内一番設定やストーリーそのものが複雑なQですが、このあまりの難解さは、難解さでヲタクを喜ばせるアニメを終わらせようという意志が込められてはいないだろうか。ヤマトの頃、波動砲の発射シーケンスなどを熱い気持ちで見ていた世代のヲタクたち。もういい中年の彼らに、いつまで同じようなことを続けているのだね?といっているような。だから、「設定を読み込むために」10回も観たりするのは、ハッキリ恥だと思っています。

Qは、カヲル君の優しさ悲しさを観るものですよ(笑)彼の心に観客の立場でどこまで触れることができるか・・・。

20世紀とあまり変わらない世界を特徴としていたエヴァが、Qでサード・フォースとインパクトを起こし世界を滅ぼしちまった後の、これまでの世界と似たものが何も無い世界を舞台にしたのは、「終わらせる」という強い意志表示なのかもしれません。

エヴァには、今度こそオタクを終わらせて欲しい。ガンダムには出来ないことです。

エヴァ 新劇場版 Q 社二病のアスカ

公開から3週してやっと見てきました。感想・・・・何だこれ(笑) 誰もが戸惑ったでしょうねこれ。破から増えたであろうパンピー系の人、大丈夫だった?

 

以下、内容について触れるので、一応注意喚起しときます。

Eva Q Asuka

・・・・

 

シンジが可哀想過ぎるでしょうこれ(笑)。どう見ても酷だ。この、「世間的な社会的なあれこれを一人だけ理解できないガキでダメなやつに、周りが徹底して冷たく当たる」というパターンの話は、昔っから違和感があるんだよね。いやいや、大人と大人ワナビーの皆様方、そんなに自らの正当性に自信をお持ちですかと。ちなみに、自分は普通の人より圧倒的に他人に厳しいタイプですが、やはりシンジが被害者に見えて仕方ない。

 

何しろ、サードインパクトについてシンジは破で十分な説明を受けていないから。綾波来い!に至るシーンでは、リツコは「人に戻れなくなるので止めなさい」としか言ってなかったと思うんだけど。ミサトに至っては、「行きなさい!シンジ君!誰のためでもない!自分自身の願いのために」とかいって、けしかけてすらいるのを忘れたんでしょうかね。破のラストのあのメンバーたちの様子から考えると、どうーーーーーーしても、Qでの皆のあの厳しい態度に違和感がありまくるんですけれど。新メンバーの面々はともかく、ミサトだけはどう考えても不自然。シンジがネルフに逃げていくときチョーカーを破壊しなかったという点だけに、前話との関連性が感じられるけれども・・・なあ。

 

アスカに関しては、完璧な”社二病”に見えた。シンジをガキガキ言ってるけれど、破では、みんなで倒した第8使徒やポカ波の会食作戦でちょっと成長したところで殺されかけてるからなあ。そういえば、あれからどうやって生還したのか説明はなかったな。14年間何をやっていたのか知らないが、それ程の大人になったというのか。まあ、見てると「文句を言わずに命がけで働いている」という意味での大人にはなったのだろうか。

 

しかしこの辺の大人観、作り手の考える大人感とはおそらく異なると思うのですよ。だからカヲル君やゲンドウや冬月らのNERVがあり、そちら側にも必ずある種の正当性がある。WILLEの皆さんも、大人しく人類の進化の犠牲になってみては?という立場もあるわけなんで、あのミサトやアスカをカッコイイ!シンジダメ!と純粋に思ってしまう人ってのは、多分洗脳されやすいと思うんだな。とにかく、WILLEのメンバーが一方付いて見えて勢いだけが過剰で、少しもカッコよく見えなかったのが印象的。この辺の調整はシンで行われるんじゃないだろうか。

 

あとは、マリのキャラが残念なことにテンプレ化していたように思う。キャラクターという意味では今回、カヲル君をじっくり見れた以外収穫がなかったなあ。実は、ゲンドウと冬月が一番かっこよく見えた(笑)

 

面白くなかったわけではないんですが、正直「気持ち悪い」。あ、旧劇場版の最後じゃんこれ。でもね。FINALのシンでは、少なくとも旧劇場版よりは分かりやすいハッピーエンドになると思ってます。戦後の青空を見上げる気分になるような、そんな予想をしておきたいと思います。